2014/08/14

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『噴火口』

10年前くらいに学生時代の友人らに誘われて富士山に登りました。早朝に新宿に集合して、バスに乗り、五合目から上り始め、途中、山小屋で仮眠を取り、朝方に頂上に着きました。七合目辺りからは植物も生えていなくて、石ころばかりになり、石ころはどんどん大きなものばかりになりました。道中を全く想像していなかったのですが、想像以上に大変でした。ここでは簡単に死ぬんだと思いました。頂上には休憩する店が幾つかあり、少し離れたところに噴火口がありました。噴火口近くまで行って底を見てみたいと思いました。噴火口の周りは簡単な柵で囲われていました。少し近づいてみたのですが、噴火口の底は見えませんでした。結局、柵の辺りまで近づくこともできませんでした。頭に血が上って、震えて、足が前に出ませんでした。自然て綺麗だねとか美しいねとか全く思いませんでした。恐いとしか思いませんでした。とても怖かったので、また機会があったら、是非に来ようと思いました。